2016年02月25日
花粉症のNG食品


花粉飛びはじめるこれからの時期、あのツラ~い“花粉症”の季節到来です……。すでに花粉は飛散しており、症状のひどい方は、くしゃみに鼻水、目のかゆみなど多くの悩みを抱えていることでしょう。
「私を悩まやす花粉症の元凶はどこにあるの!?」と気になっている方も多いかと思います。ネットリサーチサービスDIMSDRIVEが4,626のモニターを対象に実施した自主調査『「花粉症」に関するアンケート2015』によると、現在花粉症の人は39.2%。なんと、その約7割が“スギ花粉”が原因の花粉症という結果になっています。
“スギ花粉”というと、これからが本番。日本気象協会によると、東京のスギ花粉ピークは3月上旬から中旬にかけてと、今まさに対策をとらないと手遅れ……。更に“ヒノキ花粉”のピーク到来も4月上旬に待ち受けており、この先2ヶ月以上にわたって“花粉”に気を抜けない時期が訪れようとしています。
そこで今回は、インド大陸の伝統的医学であるアーユルヴェーダアドバイザーの筆者が、“花粉症をはじめとする症状の原因と、意外と知られていない食べ物からの悪影響”をお伝えします。
■春は花粉症だけじゃない!様々な身体の変化
アーユルヴェーダでは、この世界は“地・水・火・風・空”という5大元素で成り立っているとされています。
同様に、人間の身体も“ヴァータ(風・空)”、“ピッタ(火・水)”、“カパ(水・地)”の3つの性質によって骨・筋肉・内臓が構成され、生きるために大切な生理的機能をつくりだしていると考えられています。
これら3つの性質は体内に必要不可欠な要素。逆にいずれかの性質が過剰になってしまっても体調不調が起こります。
そして、春に最も高まるのは“カパ(地・水)”です。
カパが増えると、粘膜に痒みや炎症が発生しやすくなり、まさに花粉症や、アレルギー性鼻炎、アトピーなどが頻発する季節なのです。
また、春には日中眠くなることが多くなりませんか? 実は、これもカパの影響。
カパが体内に増大すると、眠気を起こし、身も心も重くなってしまいます。思考が上手く働かずに、ゆったりした脳の状態になること、行動することが億劫になることもカパの影響です。この春から職場復帰するママにとっては、毎日腰が重い状態で思考も働かないのは困りもの。
多くの方が悩む花粉症の緩和のためにも、春はカパを増やしすぎない生活が重要になります。
■健康そうなあの食べ物が悪化の原因に!?
まず、カパが増えやすい食事はと言うと、納豆、山芋、ヨーグルト、アイスクリーム、生クリーム、小麦等が挙げられます。
アイスクリームや生クリームの食べ過ぎは、健康にあまり良くないことはピンとくるかもしれませんが、納豆やヨーグルトに関しては、仮に苦手でも健康のために毎日食べている、という方も多いのでは?
これらはもちろん、健康のために良い影響をもたらす時期もありますが、春、特に花粉症や眠気がずっととれない方や、思考力が低下している方にとって、摂取し過ぎると悪影響となってしまいます。
また、カパを増やす行動として“昼寝”が挙げられます。
食後、眠くなって子どもとの昼寝が習慣になっているママも多いかもしれませんが、そもそも食後に眠くなってしまうのは“食べ過ぎ”のサインで、これによってカパが増え昼寝したくなるわけです。そして、昼寝をした結果、さらにカパは増えてしまいます。
ですのでまずは食べ過ぎないこと! そして昼寝をしたい方は、横にならずに、座った状態で短めの睡眠をとるようにしましょう。ちなみに昼寝をして良いタイプの方は、乳幼児や高齢者、妊婦さんなどで、それ以外の方はアーユルヴェーダ的に昼寝はおすすめしていません。
■春に望ましい生活習慣とは?
では、春にはどのような生活習慣が良いかと言うと、“辛味の摂取”と“発汗”がキーポイントです。
辛いものは、増えすぎたカパを緩和してくれますので、積極的に生姜やスパイスなど“辛味”ある食べ物を摂る食生活を心掛けましょう。また、運動やサウナ、入浴などでの発汗によってカパを減らすことができます。
そして、それらは特に、朝の時間帯におこなうのが効果的です。
日頃朝の時間帯に運動やシャワーを浴びない方も、春の間だけ少し早起きして取り入れてみると良いかもしれません。
いかがでしたか?
今は、約4割の方々が花粉症に悩まされ、そのほとんどがスギ花粉とのことですので、今日お伝えしたことは多くの方に有効な対策かと思います。また、今は症状を感じない方も、今後花粉症にならないための予防策として取り入れるのも良いでしょう。備えあれば憂いなし、です。
カパを増やしすぎない春を心掛け、鼻も脳も心もスッキリした日々を送れるよう備えましょう!